かじまるの人生日記

いつも幸福な人間が、その人格を考察したり仲間を探すためのブログ

最新の知識と治療を取り入れてうつ病を治しました

うつ病から社会復帰しました。
薬を飲んで休養するだけでは治らず、多くを学び試すことになり、
結果的にうつ病の本質にかなり迫れたのではと思っているので、共有します。

まず大事なこと

うつはまだ原理が解明されておらず、治療法も確立していないことを知る

うつについて調べると、本によって、人によって色んなことを言ってるのがわかります。
何が正しいのかわからなくなります。
なので心構えとしては、どの治療法で治るかわからない、一つの治療法に固執しないことが大事だと考えます。

理論を知ろうとする

完全には解明されていないけど断片的にはわかってきています。
うつ病患者の脳の海馬は萎縮しているとか、ストレスによって副腎から出されるコルチゾールというホルモンが何か作用しているとか。
なぜ自分がうつになったか、どの治療法が正しいのか、自分に合うのかを判断するためには、やはり理論を知ることでそれを自分の状態と照らし、判断するしかないのです。
普通に精神的ストレスでうつになり、薬と休養でだいたい治った人には理論は必要ないと思いますが、再発しないためにはやはり知った方が良いです。

医者はアテにならない

心療内科、精神科は特にひどいそうです。
自分の経験だと、精神科だけで3つの医院に行きましたが、そこでわかったのは医者は患者に合う薬が見つかるまで色んな薬を処方し続けるだけ、ということでした。
詳細は後述しますが、薬は対症療法に過ぎない可能性が高いし、薬の副作用のリスクもある。そして患者の認知を改善するような本質的な治療も行わない。
会社用に診断書をもらうだけと割り切った方が良い気がします。

基本的な理論など

心の風邪という表現について

うつ病は脳の病気です。一般的には神経伝達物質の異常ですが、最近は海馬の萎縮、扁桃体の肥大化という脳の変質がわかってきています。

精神的に弱い人がなる病気なのか

ストレスが原因であるのは間違いないですが、精神的ストレス以外に、身体的ストレスも同様に原因となります。マルチタスクや深い思考を長時間行い、その脳ストレスを解消する休養も充分に取れていなければ、注意する必要があります。

どういう状態がうつ病なのか。診断基準について

一般的にはDSMという診断基準を用いて問診によって診断されます。なので、うつな状態が続いてるんですよ、と言えばそれはうつ病だと診断されるわけで、このDSMを導入されたことが、近年のうつ病患者激増の理由だとされています。問診以外だと、光トポグラフィー検査という脳の血流量を検査することで診断するものがあり、問診よりは確度が高いと思ってます。最近の研究ではそういった脳の状態から診断するというアプローチをよく見かけます。

どうすれば治るのか

・基本的には、ストレスのある環境を変えてこれ以上ストレスを抱えないこと、休養によって脳や臓器を回復させることが必要です。
・薬で治る人は5割くらいと言われています。SSRISNRIという薬がポピュラーですが、これは神経伝達物質に作用するもので、モノアミン仮説というものを根拠にしています。が、あくまで仮説であって、最近は否定されることが多いです。僕の考えでも、薬は対症療法に過ぎず、海馬などの脳細胞を回復させるアプローチの方が本質的な治療だと思ってます。
・薬以外だとECTやTMSでの治療が有名で、ECTでは、精神的な症状が主なうつ病に関しては9割が治るというデータがありますが、脳へのダメージが怖いというのがあります。僕が試したTMSは30回セットで60万円以上と高額で、受けた日は調子が良いことがありましたが、それが恒久的なものにはならず、結局は対症療法なのかなという印象です。TMSで治ったという人も知っているので、治療の選択肢には入れても良いと思います。
・「うつ病ドリル」というサイトでは、管理人が論文などすごく調べられていて、脳細胞の回復を促進する方法としてプロテインやオメガ3などのサプリメントを摂る栄養療法を勧めています。僕はこれで50%ほど回復したし、手軽にできるので、うつになったらすぐにやりたい治療です。
・あまり知られてないですが、副腎疲労とリーキーガット症候群も疑うべきです。副腎や腸はうつ病と大きく関わっていて、そのダメージが結果的にうつを引き起こしている可能性があります。これは血液検査で調べることができ、治療は食事制限やプロバイオティクスなどのサプリメントが有効です。あまり対応している病院がなく、あっても治療費が高いなど現状では難しいです。一応僕が行ってオススメできる病院を挙げておくと、神奈川にある「B-rainクリニック」というところになります。
・瞑想は萎縮した海馬を回復させることができるそうです。瞑想していると、睡眠とは違った脳への作用を感じることができ、効果がありそうだと感じました。確信はできませんでしたが。

うつ病が治ったことの判断は

半年間症状が出なかったら「寛解」とされ、一応それで治ったとされてますが、うつ病になりやすい人は認知の歪み(物事の捉え方が悲観的など)ゆえにストレスを抱えやすい人がほとんどで、その歪みを修正しないと再度うつになった時と同じ状況になれば再発してしまうことになります。うつの再発率が6割もあるのはこれが原因だと考えてます。
症状がなく、何が原因でうつになったかを知り、認知の歪みが修正できて初めて「治った」と言えます。(修正の仕方は次に書く認知行動療法です)

予防するには

・ネガティブ思考ゆえにストレスが大きい人は、認知行動療法がおすすめです。やり方はネットでも見つかりますが、これは自分の弱さと向き合う必要があり中々難しいものなので、それができるカウンセラーを探した方が良い気がします。
・どうやってもストレスになってしまう状況はあると思います。勇気を持ってそこから脱することも必要です。その判断をするにも認知行動療法が有効です。
・ストレスが溜まってもそれを解消する行動ができていれば良いので、ジョギングや瞑想やマルチビタミンやオメガ3を摂るという、健康的とされる生活がやっぱり必要です。
・うつになりそうもない性格の人は、その思い込みゆえに気付かず重症化してしまいそうなので、誰もが可能性のある病気だという認識を持つことです。僕はそれでうつだとわかるのに半年以上かかりました。

何年も治らない人向け

・薬の副作用がうつ症状になってないですか?
・副腎疲労を疑ってみましたか?
・リーキーガット症候群を疑ってみましたか?
・まずは栄養療法だけでも試してみてください。
・少し意志力があるなら、認知行動療法を行い、ストレスフルなマインドを修正しましょう。

最後に

知り合いにうつ病だと告げると、高確率でその人の過去だったり、周囲の人がうつ病であると打ち明けられました。
予想以上にうつ病で悩む人は多いんだなと。
また、何年も、数十年も患っている人も多くいて、その中には良い医者につけず、充分な知識がないゆえに対処できてない人も多いのだと思います。
そこで強く思ったのは、こんなにも多くの患者がいて、国の損失も大きいはずなのに、まともな知識が共有されず、まともな医療機関も見つかりづらいという現状への疑問でした。
製薬会社の利権だ、という意見もよく見ますがどうすればいいんでしょうかね。
まずはうつについて多くの人が正しい知識を持とうと意識し、同じく疑問を持つ人が増えて、この現状が変わることを願ってます。