かじまるの人生日記

いつも幸福な人間が、その人格を考察したり仲間を探すためのブログ

うつ病から復帰したら学習能力が最大化して仕事ができるようになっていた

うつ病から回復し、社会復帰して4ヶ月経ちました。
ベンチャー企業でITエンジニアとして働き始めましたが、
4ヶ月目で10人近くのエンジニアを抱えるリーダーの立場になっていました。

開発中のシステムはまあまあ複雑なもので、
まずその仕様とプログラムを全体的に読んで理解したのち、
追加機能を要件定義して開発タスクを振り、開発補助ツールの開発、
すべての開発者のプログラム(プルリクエスト)をレビューしてリリース、
緊急で重大なバグはすべて自分が修正してリリースするということを主にやっています。

以前は自分が開発した機能であっても、しばらく経つとそのプログラムの内容を忘れていたし、
日に一度はハマってしまう(技術的な困難に突き当たる)ような体たらくだったのに、
今のこの業務がこなせるまでの成長に自分で驚いています。

新しい理論でも素早く理解、記憶してそれを使うことができるし、
人生の中で34歳の今が一番学習能力が高いと感じています。

この変化をもたらしたのは4つのポイント、スキルがあると分析しているので、
それを得た順に説明します。

1. 内発的動機づけによる成長欲求

まずは欲求がないと始まりません。

若い頃は全く努力せず、目的もなく、成長したいという想いもなく生きてましたが、
26歳くらいの頃に転職したベンチャー企業の同僚たちに影響され、
なんだかよくわからないけれどとにかく成長したい、という欲求が生まれました。

けれどその後数年間は、目標を立てても、達成までの方法がわかっておらず、
努力できない、成長しない、進まないというジレンマがありました。

この頃は自己啓発本ライフハックの記事などをよく読んでいました。
その知識は後で活きましたが、意識だけ高くても何も変わらないことは実体験から理解できます。

外発的動機づけとは実際的に何が違うのか

人から認められたり、給料が上がるなどの利益がないと行動しないのが外発的動機づけです。
もし見返りがなかったとしたら、努力が認められなかったら、そこでその人は止まってしまいます。

この実際的な違い以上に、当人の満足感というところが重要だと考えています。
外発的動機づけで動く人は、常に焦燥感を感じているなど、人生の満足感が低いという調査があります。

本質的な目的と対外的な目的

本質的な目的

  • 自己の成長
  • 親密な交友関係
  • コミュニティーへの貢献

対外的な目的

  • お金、経済的な成功
  • 容姿のイメージ
  • 権力や地位
脳科学と心理学から幸福について学ぶ、映画「happy-しあわせを探すあなたへ」 - かじまるの人生日記
人生のスパンで見ると大きく違いが出る

年をとっても新しいことを学び続けたいとイキイキしている高齢者がいますが、
それはこの内発的動機づけを持っている人でしょう。
そういう人は長い人生、多くの時間を満足して過ごしてこれたのではないかと予想しています。

逆にそうではない人が、
仕事を引退すると生きがいをなくし、
うつになったりぼーっとして不満足な余生を送ることになる人ではないかと考えています。
退職してうつになったというのはよく聞く話です。

もちろん、当人以外に、
その家族や社会に与える影響が大きく変わってくることも、容易に考えられます。

2. 努力をすること

30歳になって英語を学び始めたとき。
ようやく努力(行動)が伴うようになってきました。

ITについては、仕事だし趣味なので勉強はしてましたが、
英語はほぼゼロからなので、モチベーションの維持や、習慣づけ、勉強の方法など、
少しずつの積み重ねで徐々に努力ができるようになりました。
逆に意識を変えるなどで急に努力ができるようになることは少ないと感じます。
命の危機や災害に遭うなどで急に大きく変わる人はいますが。

これを箇条書きすると、

  • 強いモチベーションを持つ
    • キッカケが必要。見返してやりたいなどのネガティブなものでも強いモチベーションにつながるのでこの際は利用したい
    • 追い込まれた状況に自分を置く
  • 成功体験(自己効力感)を積む
    • 小さなことであっても「達成できた」という経験は、成功体験、自己効力感の上昇につながる。これが充分あると「自分にはできる」と自信を持って新たなことでも挑戦できるようになる
  • モチベーションを維持する
    • 英語ならTOEICで点数をアップさせるなど、継続的な成長の実感が維持につながる。ただし、目標が高すぎると失敗体験の方が増えるので、適切なレベルの目標にすること
    • 一緒にやる仲間や応援してくれる家族がいると良い
  • 習慣づけ
    • 促進要因を増やす。例えばダイエットでジョギングを習慣にしたいなら、好きな音楽を聴くようにすると、ジョギングという行動を増やす要因にできる
    • 阻害要因を減らす。例えば冬の朝に走ると、寒くて行動しないことの要因となり得るので、暖かい日中や、夜に風呂で身体を温めてから走るようにする
    • 完璧主義にならない。習慣が途切れても気にせず、またやる気が出たら始めよう、という意識
  • やり方を知る
    • 英語ならその効率的な勉強方法、ジョギングなら楽に走れる・故障しないための走法などが存在する。そういった知識を始めに学習しておくことが結局は効率的である


この努力する能力を習得した以降は、
ITの学習についても「緊急ではないけれど重要」なものにも取り組めるようになり、
大きくスキルアップすることができるようになりました。

一度これができるようになると、
次からは強いモチベーションは必要ないですし、習慣づけも楽にできるはずです。
だから受験を乗り越えた高学歴の人間は、社会に出てもその他との差が開くばかりなのだと思います。

3. 考え方

31歳の時にITベンチャーにて、自分では解けないレベルの課題を優秀な人に教えてもらう中で、
難題への取り組み方、考え方を会得しました。

これは普遍的で本質的な考え方なので、あらゆることに応用できています。
ただ、感覚的な部分が多く説明が難しいので、ざっくりとだけ説明してみます。

ある課題があったとして、
まず目的を明確にします。最終的にどうあればいいのか、解決できない場合もなぜできないのかまで突き詰めます。
会議でも、その目的をしっかりと意識して相手の話を聞き、結論を導きます。
数学やプログラミングでは、やり方を覚えるのではなくて、すべて論理的に理解するつもりで解きます。
取り組む中で、課題をマクロな視点とミクロな視点を必要に応じて柔軟に切り替えます。

当たり前のことしか書いてない気がします><

ただ以前は、考えているようで考えていない、という状態だったと認識しています。
人間は考えることに対する脳コストを嫌いますので、自ずとそういう状態になってしまいがちです。
けど、本当の考え方ができるようになるためには、それを打破し、突き詰めて考えること、これが大事なポイントでしょうか。

4. 健康

32歳の時、上記のITベンチャーで自分の能力を超える課題に対峙し続けたせいか、
脳がおかしくなって動けなくなり、うつになりました。
それを克服する中で、健康の状態というのは身体だけでなく、
脳のパフォーマンスにも大きく影響するものだということがわかりました。

これも箇条書きで。

  • 記憶するためには充分な睡眠が必要
    • 多くのことを覚えた日は、8時間ほど寝るようにしています。
  • やる気と違って気力は消費するものだということ
    • 消費しすぎるとその日休んだだけでは回復しないし、気力が減ると考えるための力が失われます。仕事が忙しくても40%ほどの消費を限度として、休息するようにしています。うつになったときは数ヶ月間の毎日、気力をゼロにしていました。
    • ブラック企業的な、「気力を振り絞って」とか「死ぬ気で」というのは、やる気すらない人間になら良い効果となることもあると思いますが、既に気力を使い過ぎている人間に対しては逆に仕事のパフォーマンスを落とすことになります。
  • 有酸素運動と筋トレを継続する
    • 有酸素運動によるセロトニンはストレスを軽減させるし、筋トレも脳に良いことがわかっています
    • 健康な身体を維持することは、病気の予防になります
  • 身体の疲れやすさは脳のパフォーマンスにも影響する
    • 疲れやすさは身体の方にのみフォーカスしがちですが、脳のパフォーマンスも下がっているはずです。身体の疲れやすさを実感しているなら、重く捉え、その改善に注力すべきです。
  • 糖分を取りすぎないこと
    • 食事も注意するポイントが多くあると思いますが、直ちに影響が出るわけではないので、まだ実感ができてません。ただ糖分はインスリンの問題など影響が出やすいので特に注意しています。
  • プチ断食かオメガ3やココナッツオイルが大事そう?
    • シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」を読んで完全無欠コーヒーを飲み始めたら、一段と元気になり、仕事のパフォーマンスも上がりました。コーヒーにバターとココナッツオイルが入っています。朝に完全無欠コーヒーを飲む生活だと15時間ほど断食状態になっているので、その効果も見逃せません。
    • サプリメントで、DHAEPA、フラックスオイルなどのオメガ3も摂っていますが、これは効果が出ているのかわかりません。

最後に

前職で上記の考え方を得た後すぐにうつ病で退職したので、それを発揮する機会はずっとありませんでした。
そしてうつ病で健康について理解し、今年4月に復職した際に初めて「考え方」と「健康」の2つを活用することになったことで、
このタイトルにあるような大きな変化を実感したのでした。

学習能力が最大化、と書いてますが、あくまで自分のポテンシャルにおいての話で、
他人と比較して優秀という理屈にはなりません。
あと優秀な人のこういった「やり方」「経験」など聞いてみたいです。

とりあえず今は、
自分にとって最高の状態を活用し、できる限りの成長、成果を出し続けて、充実した人生を送れています。


シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

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